アットプレス
阪急文化財団が運営する逸翁(いつおう)美術館は、多くの絵巻物作品を収蔵しておりますが、長尺の絵巻物はすべてを広げて展示することが難しいため、2024年度にオンラインで絵巻物が鑑賞できるWebサイト「デジ絵巻」を開設し、源頼光(みなもとのよりみつ)が勅命を受け配下の四天王とともに大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)を退治する物語を描いた重要文化財『大江山絵詞(おおえやまえことば)』2巻を公開しました。
続いて昨年5月には、松尾芭蕉(まつおばしょう)の紀行文「おくのほそ道」を与謝蕪村(よさぶそん)が全文書写し俳画風の挿図を添えた重要文化財『奥(おく)の細道画巻(ほそみちがかん)』2巻を追加しています。
「デジ絵巻」は、全体の絵巻物の中での位置を確認しながら閲覧箇所を自在に変更でき、拡大して細部を確認したり、くずし字や歴史的仮名遣いで書かれた文字を現代語表記に置き換えた「翻字(ほんじ)」を表示させたりすることも可能で、Webサイトならではの楽しみ方が大変好評をいただいております。
本年度は、重要文化財『十巻抄(じっかんしょう)』全10巻のうち第1巻~第5巻を公開します。
『十巻抄』は、保延5(1139)年に鳥羽上皇の勅命により仁和寺(にんなじ)の恵什(えじゅう)が編纂したとされる日本最初の仏教図像集で、仏や菩薩などの尊像を、梵号(ぼんごう)(サンスクリット文字〔梵字〕で記した別名)、密号(みつごう)(密教での称号)、種子(しゅじ)(梵字で記した一音節の呪文)、三形(さんぎょう)(象徴物)などとともに記載することから『図像抄』と称され、また全10巻であることから『十巻抄』とも称されています。
逸翁美術館は、延慶2(1309)年に書写された完本を所蔵しています。完本は他に2例が知られるのみで、大変貴重な作品です。
「デジ絵巻~十巻抄~」は、本日5月20日14時より公開します。ぜひ一度ご覧ください。
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